革を知り尽くした職人が1つ1つにこだわって作る天然皮革カウンター

特許取得秘話

弊社は1950年(昭和25年)に先代の上沼長雄が創業しました。創業当時は中敷きの生産をしていましたが、間もなく靴の芯材「床革カウンター」の生産を開始。床革カウンター製作の土台を築きあげてきました。

そんな父を小さい頃から見ていた私のそばにはいつも革がありました。

「この革にはどんな性質があるのかな」
「こっちの革はこの部分だけ柔らかいな」
と、色々な革に触れるたびに1枚1枚それぞれに特徴があり、またクセがあることを知りました。

私は「革は生きている」と感じています。

そんな革オタクの私が父の工場で勤めるのはとても自然なことでした。

働き始めると、更に革のことが理解できるようになりました。

この機械のこの部分を変えれば、もっと革が繊細に加工できるのでは?と、機械製造社へ直接出向き、改善できないか相談。
何度も何度も調整を加え、担当の方が疲労困憊するほど。
それでも私の熱意に負けたと最後まで付き合ってくれ思い通りの機械を製造してくれました。

それでもまだ満足しない私は、工程ごとで使う機械1台1台を調整、カスタマイズを繰り返し、試行錯誤しながら探求し続けました。

そんな中開発できたのが、床革と含浸紙を貼り合わせた弊社の床革カウンターなのです。

あくなき探求心と革を知り尽くしていたからこそ、辿り着いた技術は世界に誇れると自負しています。

これからも革を研究し、皆様に喜んでいただける、よりよい製品を作っていきたいと思っております。

株式会社上沼
代表取締役 上沼 右治